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2005.11.13

カタックダンスと古典音楽

image_masako

カタックダンサーのMiyabiさんから連絡があり、
出演を予定していたタブラ奏者の体調が悪くなって、
演奏できなくなってしまったということで、
数日前に、突然、その代役を頼まれてしまい
西荻窪にある音や金時さんでのライブに参加しました。

準備する時間のあまりない状況でもある上に、
創作舞踊をやるというプログラムだったので、
ライブの直前までやることの確認作業をやっていて
学生時代に居残りで勉強したことを思い出しました。

カタックダンサーのMiyabiさんとは、
以前にGroup HANAさんに主催していただいた、
日立シビックセンターホールでの公演と、
陶芸家の一重孔希さんの造られた舞台に於いて、
カタックダンサークンジュ・ビハリ氏との公演で
お会いして以来で、久しぶりの共演でした。
二人はともに、ラクナウ派家元インド人間国宝の
ビルジュ・マハラジ氏という先生に師事してます。
その時には、シタール奏者の井上憲司氏と
サーランギ奏者の小林祐介氏と共に伴奏しました。

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井上憲司氏の北インド古典音楽の演奏は、
ラーガ・ジンジョッティをアラープから、
ビランビット・ティンタール、ドルット、
ジャラというオーソドックスな流れでした。
彼はシタール奏者として活動する前には、
ロックギタリストであったという経歴もあるので、
とてもエネルギッシュな演奏でした。

それから、Miyabiさんが、ヨガの教室をオープンする
と伺いましたが、インド舞踊とハタヨガは
ヴェーダという体系の中で近いものなのでしょう。

タブラの訓練方法でも、ヨガの考え方のように、
ひとつの動きを訓練すると同時に、反対の動きも
合わせて訓練することでバランスをとってゆきます。

掲載した写真は、ライブに来てくれた
辰野基康さんが撮影してくれたものです。
ブログサイトでライブの感想も書いてくれています。

また、ライブを見に来てくださった牧野祐介さんが
エッセイで現場の様子を伝えてくれていますので、
その一部を掲載させていただきました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昨日は未来塾でインドの踊りを見に西荻窪まで行った。
先生の知り合いの踊り手の女性は仕事を辞めて
インドに踊りの勉強をしにいって、
先日10年ぶりに戻ってきた人。
ちょっとたどたどしい日本語とまだなれない
プロとしてのステージで見せる戸惑いが魅力的だった。

ステージは二部構成で
最初はシタールとタブラの演奏だった。

シタールは金属系の音からギターっぽい音まで
すごい音色の幅で響きがとっても深かった。
タブラはタイコの腹が金属と硬さの違う
2つの皮に分かれていてそれぞれ音が異なっている。
それを掌、手の甲、指先、握り拳などで叩く。
あの独特のリズムは独特の手の動きから生まれていた。

二人ともその道のプロだけあってすごい上手かった。
ネパール料理屋兼ライブハウスでやったんだけど
お客のノリもすごい上手かった。
ライブハウスはさながらインドの高原のどこかで
透き通った青い星空の下一晩だけ開かれる村人達の宴
みたいになった。ぼくは旅人。手拍子も少し控え目。

今日もいつの間にか眠気が襲ってきた。
途中友達につつかれたので寝てるとでも
思ったのだろうか。よく演奏会に行くと連れに
「起きてるの?寝てるの?」と聞かれる。
答えは「聞いてるの」。

僕はいい演奏を聞くと眠くなる。
そして半分覚醒した状態で音楽と一体化する。
意識は飛ばない。でも他に何も考えない。
言わばトランスに陥るようなこういう状態は
すごく疲れるけど僕にとって
一種のリラックスになっている。

ピアノの道を技術と手の形で断念した僕に
先生がかけてくれた言葉は「感受性の才能はすごい」
の一言だった。
自分はその感覚だけでピアノを続けていたんだ。

今日の演奏は素晴らしかった。
少しインドに行きたくなった。

彼女の踊りは一言で言ってすごかった。
・・・インドの踊りは性的でそれでいて聖的、
そして恐ろしく整的だった。
セクシーだけどいやらしくないのは神への踊りという
歴史があるからか。目線とか指の先の動きまで
ぴっちり決められた優雅さに
僕らは手拍子すらも忘れて魅入ってしまった。

彼女のトークは世界史で学んだインドを
目の前に持ってきてくれた。
クリシュナ、ヒンドゥー教などなど。
インドがちょっと近付いた。・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そういえば、音や金時さんのカレーを
食べられなかったのは残念なことでした。

合掌

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