Live at 明台寺

岐阜県墨俣町にある西美濃第十九番札所
清光山密厳院明台寺 さんの本堂に於いて、
北インド古典音楽演奏会をやらせていただきました。
とても寒い日で雪が降っていたにもかかわらず
大勢の方々が集ってくれてあたたかいひとときでした。
名古屋在住のバイオリン奏者、金子ユキ氏と
精力的に演奏活動を続けているパカワジ奏者、
金子哲也氏と一緒に、北インド古典音楽の
夕刻に歌われるラーガ・ヤマンを演奏しました。
バイオリンによるアーラープ(独奏)の後に、
ガット(打楽器との合奏)のパートは、
パッカワジによるチョウタール(12拍子)と
タブラによるティンタール(16拍子)でした。
チャイをいただいて、しばらく休憩をした後に
ティンタールのドルット(テンポが速いパート)で、
パッカワジとタブラの掛け合いをしばらくやって、
最後はジャラで盛り上がるという演奏でした。
パッカワジとタブラは、1オクターブ変えて調律し、
低音でずっしりとした深い響きのパッカワジと
高音の軽やかで繊細な響きのタブラとともに、
弓奏楽器で自在に歌うことのできるバイオリンの
合わさった響きはとてもバランスのよい感じでした。
バイオリン奏者の金子ユキ氏は、バラナシに於いて、
サティア・プラカーシュ・モハンティ氏に師事。
Dr.N.Rajam氏の流れを受け継ぐスタイルだそうです。
古典音楽の演奏活動と共に、打楽器ソロの伴奏でも
しっかりしたリズム感でナグマをやってくれます。
(ナグマ=同じ周期のメロディを繰り返すことによって、
リズムのサイクルを示す役割で、ラハラともいわれる)
パカワジ奏者の金子哲也氏は、バラナシに於いて、
シュリ カント ミシュラ(トゥーン マハラジ)氏に師事。
ベナレスで開催されるドゥルパッド・メーラで演奏し、
ゴールドメダルを受賞しているという実力の持ち主です。
師匠の来日公演の企画、共演でも活躍しています。
また、カヤール・スタイルのサントウール、シタール、
バンスリ、サーランギの奏者、ドルパッド声楽との共演、
ジャイ・バジャラングというユニットでは、
南インド古典音楽のガタム奏者、まっは氏と共に活動し、
パッカワジ奏者として大活躍をしています。
実は二人ともわたしのリーダーアルバム「にぎみたま」に
参加してくれているのですが、CDを制作していた頃には
アローズというバンドで歌とバイオリン、ギターで
演奏活動をしていたので、歌とギターで参加しています。
その頃は、哲ちゃんにタブラの指導をしていましたが、
熱心に稽古をする才能豊かな気持ちのよい生徒でした。
なによりも、お二人とも人柄のよいところが素晴らしく、
とてもよいつき合いをさせてもらっています。
そのような経緯を経て実現した演奏会でしたので、
とても感慨深いものでありました。

このたび演奏会をやらせていただいた明台寺さんは、
九世紀初期頃に長良川に架かっていた古い木橋の橋杭が、
砂中に朽ち残って、その橋芯が自然とお地蔵さん
のような形になって発見されたので、お堂を建立して
その橋杭を地蔵菩薩としてお祭りしてできたそうです。
庭の池の中に技芸上達家運興隆の願を叶える弁財天が
お祭りされていたので、演奏前にはお詣りをしました。

名古屋から往復の運転と音響をやってくれた
とんちゃんと、導いてくれた哲ちゃんとユキちゃん、
主催してくださった、けんちゃんとまきちゃん、
味のある習字で、ちらし、看板を書いてくれた吉郎くん、
寒い中ずっと外回りを担当してくれてたきゅうちゃん
食事のかたずけなどもやってくれたさっちゃん
後援していただいた福寿会のみなさま、
本堂での演奏をやらせてくださった明台寺のみなさま、
集っていただきました皆々さまに感謝申し上げます。
合掌
逆瀬川健治
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